秋田県内で製造されているペット用クッションが、触り心地の良さから「愛犬に“ダメ”になる時間を与える」と交流サイト(SNS)で話題になっている。商品開発には一般社団法人「ワンフォーアキタ」の秋田犬が“協力”。豊富なサイズ展開も好評だ。

秋田市御野場の「MUUNI(ムーニー)」が企画と販売を手がけ、寝具製造「Beech」(八峰町)の工場で作っている。クッションの中には小さなビーズが入っており、ほどよい弾力で包み込むようなフィット感が売り。はっ水性があり、取り外し可能なカバーが付く。
開発のきっかけになったのは、ムーニー代表の永田圭さん(29)が飼っているトイプードルだ。試作中のクッションに愛犬が気持ち良さそうに寝そべる姿を見て、元々は犬用を想定していなかったが、ひらめきを得た。
ワンフォーアキタの秋田犬にも試してもらいながら、ビーズの大きさや寝そべった時の沈み具合など改良を重ね、昨秋に完成した。購入者からは「介護が必要な犬にぴったり」「犬と一緒にダメ時間を過ごしている」といった声が寄せられたという。
ムーニーのサイトで予約販売を受け付けている。サイズと価格はS(主に小型犬向け)が1万4800円、M(中型犬)が1万7800円、L(大型犬)が2万800円。秋田犬はLが目安。今月末までに予約すると、7月に発送される予定だ。