秋田犬保存会、春季本部展 170匹、容姿の美しさ競う 2年ぶり大館市で開催

  • 2024-05-13
  • 2024-05-13
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 秋田犬保存会(秋田県大館市)の第149回本部展が3日、大館市の桂城公園で開かれた。国内外から170匹がエントリーし、国の天然記念物に指定されている秋田犬が容姿の美しさを競った。大館市で春季本部展が開かれるのは2年ぶり。

 春季本部展は長年、主催者である保存会の本部がある大館市で行われてきたが、秋田犬会館の改修費助成を巡って市側と保存会の関係が悪化し、昨年は初めて大仙市で開催した。その後、関係者間で協議を重ね、3月の保存会総会で2年ぶりの大館開催が正式決定。市と保存会など関係8団体でつくる実行委員会形式での開催となった。

審査を受ける秋田犬

 開会式で実行委員長の福原淳嗣・大館市長は「149回を誇る本部展だが、あえて第1回目の本部展だと申し上げたい。気持ちを新たに、世界中に秋田犬を囲む大きな輪を広げていこう」とあいさつ。保存会の遠藤敬会長は「いつまでも保存会だけでやっていては、これ以上の成長は見込めない。行政や各種団体の皆さんと共に盛り上げようと決意している」と述べた。

 審査は最も若い幼犬B(生後6カ月以上8カ月未満)から成犬A(4歳以上)まで年齢別の6部門で雄雌別で行った。審査員は保存会が1938年に定めた基準「秋田犬標準」に従い、秋田犬らしい特徴が表れているかどうかを入念に確認。立ち姿の姿勢に加え、毛並みや歯並びの美しさなど各項目を採点した。

 初めて出陳した荻原千聖さん(33)=兵庫県猪名川町=は「きょうに向けて運動や食事などに気を配ってきた。ただ、それ以上に周りの秋田犬もいい仕上がりでレベルの高さを感じた」と話した。

 どの犬も審査が終わるまで前を向いてじっと立つなど、堂々とした振る舞いを見せた。会場には市内外から多くの秋田犬ファンが訪れ、審査の様子を見守っていた。

 長年本部展に出陳してきた日景久榮さん(74)=大館市釈迦内=は「今まで大館で開かれるのを当たり前に思っていたこともあり、昨年は少し寂しさもあった。改めて大館で開催されてうれしい」と語った。

本部展に合わせ展示された黄金の秋田犬像(奥)とケース入りの純金の秋田犬像

 本部展の開催に合わせ、市役所では市が新たに購入した「黄金の秋田犬像」と「純金の秋田犬像」がお披露目された。午前8時45分の公開から続々と見物客が訪れ、興味深そうにのぞき込んだり、写真に収めたりしていた。

 各部門の最優秀は次の通り。(かっこ内の出陳者は敬称略、地名は支部名)

 【成犬A】▽雄=安房大帝(林洋一、埼玉県中央)▽雌=鈴芽(横井哲也、三岐)
 【成犬B】▽雄=新城(冷水澄夫、大阪府)▽雌=奏(遠藤兵治、秋田中央)
 【壮犬】▽雄=臣愷(安永信行、福岡中央)▽雌=保乃可(筒井章博、香川県)
 【若犬】▽雄=金成奥州(林洋一、埼玉県中央)▽雌=陸前鈴姫(渡辺克、宮城県)
 【幼犬A】▽雄=安房大宝(松永寿一、千葉県)▽雌=ちはや(筒井章博、香川県)
 【幼犬B】▽雄=巌龍(髙野英雄、青森県)▽雌=美琴(中川雄斗、三岐)

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わんこがつなぐ世界と秋田

モフモフした毛並みに、つぶらな瞳、くるりと丸まった愛らしいしっぽ。たくましい身体を持ち、飼い主に忠実な性格でも知られる秋田犬は、今や世界中の人気者です。海外での飼育頭数は増え続け、本場の秋田では観光振興に生かそうという動きも活発化してきました。秋田魁新報は「秋田犬新聞」と題し、国内外のさまざまな情報を発信していきます。秋田犬を通して世界と秋田をつなぐ―。そんなメディアを目指していきます。

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