秋田犬ときりたんぽが合体!? 鹿角八坂神社(鹿角市八幡平)の境内にある「きりわんぽ」と名付けられた石像がSNSなどで話題となっている。
きりわんぽ像は高さ約70センチ、幅約30センチ。きりたんぽのような細長い胴体を持つ秋田犬が直立している。今年5月から境内に設置されている。
デザインしたのは同神社の禰宜(ねぎ)・晴澤昭比古さん(34)。「新型コロナウイルスの拡大やロシアのウクライナ侵攻など、数年前では考えられないことが起きている中、世界平和を祈願する石像を造りたいと思った」と話す。
多くの人に愛されるよう、ゆるキャラのようなデザインにしたという。石像に納められたさい銭は、日本ユニセフ協会へ寄付する。
境内には、きりわんぽ像だけでなく、こま犬の代わりに招き猫を設置するなど、かわいらしいデザインの犬や猫の像が多数並ぶ。きっかけは、昭比古さんと父で宮司の則比古さん(66)が交わした何げない会話だった。「さまざまな願いを持つ人を受け入れる場所に、こま犬のような結界を張る物を置くのはちょっと変じゃないか」―。
昭比古さんは石像だけでなく、秋田犬や猫がモチーフの御朱印などを次々とデザインしている。
「参拝者から『彼氏ができました』『結婚しました』といった報告を多くいただいている。石像や御朱印の写真をSNSで取り上げてくれる人も多い」と則比古さん。「これからも多くの人に楽しみながら参拝してもらいたい」と二人は口をそろえている。