大事な「家族」に移動手段 大館でペットタクシーを開業・森川さん

  • 2026-07-17
  • 2026-07-16
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 秋田県大館市泉町の森川美香子さん(50)は、4月にペットタクシーを開業した。自身も秋田犬2匹と豆柴1匹を飼っている。「動物と言っても飼い主にとってみればかけがえのない家族。ペットと一緒に移動する手段の確保に困っている人も多いはず。少しでも力になりたい」と話す。

ペットタクシーを開業した森川さん(右)

 開業のきっかけは愛犬の秋田犬「ハチ」(雄)だった。人間に置き換えると高齢者の域に達しており、2024年夏に散歩中に突然路上で身動きが取れなくなり、てんかんの発作が治まらなくなった。病院に行こうと動物を運べる移動サービスを探したものの見つけられず、救急車を使うこともできず途方に暮れた。

 発作が治まり自宅に連れて帰ることはできたが、ペットタクシー事業者が近場では青森県弘前市や秋田市にしかないことが分かり、自ら起業することを決めた。

 ハチとの出合いは19年夏。元々実家では幼少期から、大型犬など常に身近に動物たちがいた。若い頃に勤めていた自動車関連会社の近くに猫や犬が捨てられていることが多く、社長がその度に保護して丁寧に世話をしているのを目の当たりにした。結婚を機に動物と離れていたが、心の中では「また犬を飼いたい。大型犬を飼いたい」と思っていたという。子育てが一段落した19年に知人を通じ飼育放棄されている秋田犬がいると知り、ハチを保護犬として飼い始めた。

 出合った当初のハチは警戒心が目に見えて分かり、森川さんと目を合わせてくれなかった。ほえることもなく、犬らしさが感じられなかったという。ハチを最優先にした生活を始めると、徐々にスキンシップができるようになり、心の距離が近づいた気がした。「犬ではなく家族」と愛情を注ぎ、1年ほどたった頃にようやく目が合うようになった。

森川さんの愛犬「ハチ」

 ペットタクシーの営業を開始してから3カ月ほどがたち、確かなニーズを感じている。利用者のほとんどは大館市在住で、ワクチン接種での通院やペットサロンなどが主な目的地。高齢で免許を持っていなかったり、家族には送迎を頼みにくかったりと背景はさまざま。「特に病院だと待ち時間が長くなりがちで、家族でもどうしても気を使うことがある。そういった際の移動の選択肢の一つになればうれしい」と森川さん。

 ペットタクシーの屋号は「またね」。送迎しているペットたちへ「また元気に会おうね」という思いを込めた。かけがえのない存在のハチに、年々感謝の思いも強まっている。「はっちゃん(ハチ)のおかげでたくさんの出合いに恵まれた。この仕事にたどり着けたのもそう。最初は目も合わせてくれてなかった子が、今は『ママ頑張れ』と背中を押してくれているように感じる」

 ペットタクシーの料金は初乗り(3㌔まで)1500円、その後1㌔ずつ300円(最大25㌔まで)。待機料金は20分まで無料、その後は20分ごとに500円。問い合わせは森川さんTEL080・6134・0086

犬や猫が過ごしやすいよう整えたペットタクシーの内装



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モフモフした毛並みに、つぶらな瞳、くるりと丸まった愛らしいしっぽ。たくましい身体を持ち、飼い主に忠実な性格でも知られる秋田犬は、今や世界中の人気者です。海外での飼育頭数は増え続け、本場の秋田では観光振興に生かそうという動きも活発化してきました。秋田魁新報は「秋田犬新聞」と題し、国内外のさまざまな情報を発信していきます。秋田犬を通して世界と秋田をつなぐ―。そんなメディアを目指していきます。

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