男鹿で待ってるよ! オガーレの看板犬4匹【動画】

  • 2022-05-19
  • 2022-05-19
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 秋田県男鹿市船川港の道の駅おが「オガーレ」にある「秋田犬ふれあい処(どころ)」で、4匹の秋田犬が交代で観光客を出迎えている。昨年5月、初代看板犬の「つばき」が引退。しばらくは展示が行われていなかったが、10月以降、後輩犬が次々とデビューを果たした。個性豊かで愛らしい4匹の魅力や、飼い主とのエピソードを紹介する。

愛嬌振りまく先輩犬 ロッキー(雄、5歳) 

 大型連休前半の先月29日、ふれあい処で元気に走り回っていたのは赤毛のロッキー(雄、5歳)。4匹の中で最初にデビューした。約7カ月が経ち、展示にもすっかり慣れた様子だ。

4匹の中で最初に展示デビューしたロッキー

 ロッキーは柵のすき間に顔をうずめたり、名前の呼び掛けに「ワン」と応えたり…。愛嬌(あいきょう)をたっぷりと振りまき、訪れた見学者を笑顔にさせていた。

ロッキー(右)と薄田さん

 飼い主は男鹿市の薄田饒さん(80)。秋田犬が大好きで、飼うのはロッキーが3匹目。飼育は「まだまだ難しい」としながらも、「優しさと賢さを兼ね備えているのが秋田犬の魅力」と語る。

「ありのままを見て」 ハチ(雄、4歳) 

 「飼って大正解」と語るのは、赤毛のハチ(雄、4歳)の飼い主・田村博信さん(68)。4年ほど前、グレート・ピレニーズとコーギーが相次いで死んだのを機に、元々憧れていた秋田犬の飼育を決意したという。

柵に前脚をかけるポーズで見学者を魅了するハチ

 名前の「ハチ」は居住する八郎潟町が由来。性格は「自分に似て温厚だと思う」と笑う。今月2日の展示では子どもに名前を呼ばれると、柵に前脚をかけるポーズを連発し、注目を浴びていた。

ハチ(右)と田村さん

 田村さんは「くるんと巻いたしっぽも三角の耳も全てがかっこいい。お客さんにはありのままの姿を見て喜んでもらえたら」と話す。

巻きしっぽキュート ゆめ(雌、1歳)

 くるんとした巻きしっぽがチャームポイントの赤毛のゆめ(雌、1歳)。今月8日の展示でも、歩くと左右に揺れるしっぽが、見学者の視線をくぎ付けにしていた。「ソフトクリームみたいでかわいい」との声も聞かれる。

くるんとした巻きしっぽがチャームポイントのゆめ

 秋田犬を飼う長年の「夢」がかなったから、名前は「ゆめ」にしよう―。飼い主の福司紀夫さん(48)=秋田市=は秋田犬との生活が始まる喜びを名前に込めた。

ゆめ(右)と福司さん

 福司さんにとって、ゆめは初めて飼う犬。しつけや散歩など苦労は絶えなかったというが、福司さんは「見てるだけで癒される存在」と目を細める。

「人生のパートナー」 ハク(雌、2歳) 

 今月15日に登場したのは、真っ白な毛にピンクのスカーフが映えるハク(雌、2歳)。柔らかな表情と人懐っこいしぐさで見学者を魅了していた。

白毛にピンクのスカーフが映えるハク

 飼い主の加藤文恵さん(55)=男鹿市=は長年、秋田犬の展示施設を訪れたり動画を楽しんだりしていたという。2020年1月、能代市の犬舎で出会ったハクに一目ぼれし飼うことを決意。それからは「朝起こしてもらってから一日がスタート。人生のパートナーになってくれています」

(左から)加藤文恵さん、ハク、夫の久盛さん

 ハクは2度の出産も経験。この日は秋田市から生後約5カ月の子どもが訪れ、久しぶりの親子の時間を楽しんでいた。

生後約5カ月のハクの子ども「J‐HOPE」。今月15日のふれあい処に遊びに来ていた

 秋田犬ふれあい処での展示は土日祝日の午前11時と午後1時から各30分程度。悪天候時は展示を休止する。

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わんこがつなぐ世界と秋田

モフモフした毛並みに、つぶらな瞳、くるりと丸まった愛らしいしっぽ。たくましい身体を持ち、飼い主に忠実な性格でも知られる秋田犬は、今や世界中の人気者です。海外での飼育頭数は増え続け、本場の秋田では観光振興に生かそうという動きも活発化してきました。秋田魁新報は「秋田犬新聞」と題し、国内外のさまざまな情報を発信していきます。秋田犬を通して世界と秋田をつなぐ―。そんなメディアを目指していきます。

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