JR鰺ケ沢駅前には、鰺ケ沢町が「白神山地の町」であることをアピールする看板が、わさおのどや顔(?)と共にあった。
わさおが菊谷家の人々と出会ったのは、町の観光物産施設「海の駅わんど」。同施設の敷地内には、軽トラックの荷台に乗ったわさおの姿をモチーフにしたパネルが設置されている。同様のパネルは、いか焼き店「きくや商店」にもある。わさおは最期まできくや商店に毎日“出勤”していた。
きくや商店の脇にあった「わさおのいえ」は、今もそのまま残されている。
わさおや、妻のつばきが他界した今、きくや商店に毎日顔を出しているのは、養子で、わさおと同じ長毛秋田犬の「ちょめ」だけとなった。心なしか寂しそうにも見えるが、これからも父親と同様、観光客に愛される存在となっていくのだろう。