ヨルダンとの友好の懸け橋に 能代市生まれ「KIMI」、駐日大使の元へ

  • 2020-09-26
  • 2020-09-26
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秋田犬の「きみ」を抱くアンナーブ駐日ヨルダン大使(能代市観光振興課提供)

 来年開催予定の東京五輪・パラリンピックで秋田県能代市がホストタウンとして受け入れる中東・ヨルダンのリーナ・アンナーブ駐日大使に、同市河戸川の秋田犬犬舎「能代幸寿荘」(本瀬純一代表)が育てた秋田犬が届けられた。5月19日に生まれた生後4カ月の虎毛の雌で、アンナーブ大使はKIMI(きみ)と名付けた。
 
 市観光振興課によると、今年2月、アンナーブ大使から「秋田犬がほしい」との要望があった。市はホストタウンの友好の証しとして贈呈を打診したが、アンナーブ大使はプライベートで自ら飼いたいと購入を申し出た。白毛、虎毛、赤毛の3匹を撮った動画を見て、迷わず虎毛を選んだという。

 きみは今月14日、秋田犬保存会や本瀬さんを通じ、東京・渋谷のヨルダン大使公邸に届けられた。

 本瀬さんはフィギュアスケート女子の平昌冬季五輪金メダリスト、アリーナ・ザギトワ選手(ロシア)に贈られた秋田犬「マサル」を育てたことでも知られる。きみについて「同じ日に生まれた8匹の中で一番おとなしくて素直。すぐに懐いた」と話した。

 同課は「ヨルダンとの友好の懸け橋として、元気に育ってほしい」としている。

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