飼育の達人・それぞれの流儀(1) 今井深士さん(岐阜) こだわりの餌は英国製

  • 2021-05-19
  • 2021-05-21
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 ここ数年、国内外で注目が高まっている秋田犬。大型犬だけに、いざ飼うとなると戸惑う人も多いだろう。5月3日、秋田県大館市で開かれた秋田犬保存会(秋保=あきほ)の「第143回本部展」で好成績を収めた飼育の達人たちに、それぞれの飼い方の流儀を聞いた。

今井さんが出陳、幼犬A雌部門で最優秀賞に輝いた花竜姫

 岐阜県多治見市の今井深士さん(66)=自営業=は、今回の本部展で成犬A(4歳以上)雌と幼犬A(8カ月以上10カ月未満)の雄雌両方の計3部門で最優秀賞を獲得した。中でも幼犬A雄の「花竜(かりゅう)」と雌の「花竜姫(かりゅうひめ)」はきょうだい犬。「そろって最優秀賞を獲得できたことには感慨深いものがある」という。

 小さいころから雑種犬を飼っていたという今井さん。近所で飼われていた秋田犬の姿に憧れ「いつかは飼いたいと思っていた」と振り返る。念願がかなったのは約20年前。現在は15匹を飼育し、これまで20回ほど最優秀賞を獲得してている。

 秋田犬の飼育で気をつけているのは「餌と運動管理に尽きる」というが、どちらも一筋縄にはいかない。

 餌は高タンパク、低脂質なものが望ましいほか、なるべく穀類を使わず、消化しやすいものが良い。今井さんは市販の餌をいろいろ試してみたものの、満足できるものはなかったという。

幼犬A雄部門で最優秀賞に輝いた花竜

 そのため、最近は英国の老舗メーカーに、鹿肉とサーモンを軸とした特注の餌を作ってもらっている。

 「国内にも良質の餌を作ってくれる業者はあるが、まとまった量を確保するのが難しく、海外に特注している。良い犬を育てるためには、そこまでやらなくてはならなかった」

 運動管理に関しては、個体差が大きく、適切な運動量の見極めが鍵を握る。

 「単純に2、3キロ走らせればいいというものではない。運動のさせ過ぎで脚を悪くする犬もいる。後脚の状態をよく見て、どれぐらい負荷をかけていいか見極めることが大切。こればかりは経験が全て」

 良い秋田犬の飼い主になるには「飼いやすく育てやすい秋田犬に、なるべく早い段階で出会うこと」と話す。さまざまなブリーダーに相談しながら、良縁をつかむ努力も必要だという。


【飼育の達人・それぞれの流儀】
(2)野原英隆さん(茨城) 余生も考えて育てよう
(3)仲野秀明さん(大阪) 雨の日も散歩欠かさず

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モフモフした毛並みに、つぶらな瞳、くるりと丸まった愛らしいしっぽ。たくましい身体を持ち、飼い主に忠実な性格でも知られる秋田犬は、今や世界中の人気者です。海外での飼育頭数は増え続け、本場の秋田では観光振興に生かそうという動きも活発化してきました。秋田魁新報は「秋田犬新聞」と題し、国内外のさまざまな情報を発信していきます。秋田犬を通して世界と秋田をつなぐ―。そんなメディアを目指していきます。

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