秋田犬・勝大とおもち、お疲れ様! ファンと卒業セレモニー

  • 2021-06-26
  • 2021-06-26
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 秋田県大館市の地域おこし協力隊員が飼育している秋田犬「勝大(しょうだい)」と「おもち」の“卒業”セレモニーが26日、JR大館駅前の市観光施設「秋田犬の里」で開かれた。来館者ら約90人が施設の看板犬として活躍した2匹と、それぞれを3年間飼育した隊員の加藤瞳さん(24)、原田櫻さん(23)をねぎらった。2匹は今月末で任期満了を迎える隊員2人と暮らすため市を離れる。

卒業セレモニーに臨んだ勝大(右)とおもち

 セレモニーでは、抽選で選ばれた来館者10組が2匹と記念撮影。これまでの活躍を振り返る動画も放映された。2匹は最後の晴れ舞台で盛んに愛嬌(あいきょう)を振りまいた。

 勝大を飼育する加藤さんは「皆さんの応援で頑張ることができた。大館をPRした勝大と幸せに暮らしたい」とあいさつ。おもちの飼い主である原田さんは「怖がりなおもちも、皆さんのおかげで無事に過ごせた。今後も大館の発信に貢献したい」と述べた。

 約2年前に勝大と触れ合って以来のファンという宮城県大和町の浅野煌成君(10)は「まだここにいてほしかったが、記念撮影できてうれしかった。けがをしないで暮らしてほしい」と話した。

 勝大は2018年2月15日生まれの赤毛の雄。フィギュアスケートのアリーナ・ザギトワさん(ロシア)の愛犬「マサル」のきょうだいで、先月には来館したザギトワさんと対面した。おもちは同じ年の6月1日に生まれた白毛の雌。2匹は秋田犬の里の展示室で来館者を迎えたほか、大館駅の観光駅長も務めた。

 市は、2匹が飼い主に懐いていることから、離任する2人に引き続き飼育してもらうことにした。後任は置かず、地域おこし協力隊員の飼育する秋田犬は「誉(ほまれ)」だけとなる。秋田犬の里には秋田犬保存会員らの犬と共に交代で展示される。

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モフモフした毛並みに、つぶらな瞳、くるりと丸まった愛らしいしっぽ。たくましい身体を持ち、飼い主に忠実な性格でも知られる秋田犬は、今や世界中の人気者です。海外での飼育頭数は増え続け、本場の秋田では観光振興に生かそうという動きも活発化してきました。秋田魁新報は「秋田犬新聞」と題し、国内外のさまざまな情報を発信していきます。秋田犬を通して世界と秋田をつなぐ―。そんなメディアを目指していきます。

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