人気の母娘・綺羅と夢羅が引退 高齢、病気「ここが潮時」

 秋田犬関連のイベントに引っ張りだこで、大館市観光交流施設・秋田犬の里の展示犬のメンバーだった綺羅(11歳、雌)と夢羅(8歳、雌)が「引退」した。病気や高齢が理由。今後はイベントなどには登場せず、ゆったりと“シニア生活”を謳歌(おうか)する。

引退後、羽沢さんの自宅で過ごす綺羅(右)と夢羅

 2匹は母と娘の関係。多くの子や孫に恵まれ、一族は「綺羅ちゃんファミリー」の愛称でも知られている。飼い主でブリーダーの羽沢麻美さん(47)=同市比内町=が交流サイト(SNS)で発信する2匹の奇想天外な行動やほんわかとした日常が話題を呼び、全国にたくさんのファンがいる。

 引退を発表したのは先月。10月ごろ、元々てんかんや甲状腺の病気を患っていた夢羅の右肘に腫瘍が見つかり切除。綺羅も卵巣の病気などで緊急入院、大きな手術を乗り越えた。外に出て行くのが大好きな2匹だが、体調や年齢を考え、羽沢さんは「ここが潮時かな」と引退を決めた。ファンからは長年の活動をねぎらう声が寄せられたという。

 2匹は現在、自宅で一日の大半を寝て過ごす。食欲は十分にあり、術後の経過も良好。散歩にも出掛ける。

 羽沢さんは「大館市や秋田犬のためにいっぱい頑張ってもらった。いろいろな場所でたくさんの人に出会い、2匹にとって濃密な時間だったと思うし、一緒に楽しませてもらった。ゆっくりと老後を過ごしてほしい」と話している。

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わんこがつなぐ世界と秋田

モフモフした毛並みに、つぶらな瞳、くるりと丸まった愛らしいしっぽ。たくましい身体を持ち、飼い主に忠実な性格でも知られる秋田犬は、今や世界中の人気者です。海外での飼育頭数は増え続け、本場の秋田では観光振興に生かそうという動きも活発化してきました。秋田魁新報は「秋田犬新聞」と題し、国内外のさまざまな情報を発信していきます。秋田犬を通して世界と秋田をつなぐ―。そんなメディアを目指していきます。

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