公益社団法人・秋田犬保存会(遠藤敬会長)が春季本部展を今年5月3日に大仙市で開くことが9日、分かった。春季本部展は保存会が本部を置く大館市で80年以上にわたって開かれており、市外での開催は異例。保存会によると、会場は大曲市民会館の第2駐車場に決定した。
保存会は先月、本部が入る秋田犬会館の改修費助成を求める請願を大館市議会が不採択にしたことを理由に、春季本部展の大館開催を変更すると発表。理事会が開催地の選定を遠藤会長に一任し、大仙市と横手市を候補地として選定を進めてきた。保存会は2日、各支部に大曲市民会館の第2駐車場に決定したとファクスで通知した。
県南支部長と東北北海道総支部長を務める濱田正巳さん(84)=大仙市=は「一度で良いから県南で開きたいと思っていたので、大変ありがたい。本部展の歴史に恥じないものにできるよう頑張りたい」と語った。
一方、地元開催が見送られた県北支部の富樫孝支部長(74)=大館市=は「秋田犬発祥の地である大館で開かれないのは残念でならないが、出陳へ準備してきた飼い主のために開催に協力したい。来年は大館で開いてほしい」と話した。