ザギトワさんと会ったよ! 大館・秋田犬の里「かっちゃん」

  • 2020-07-15
  • 2020-07-16
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 大館市の観光交流施設「秋田犬の里」で1月にデビューした雌の秋田犬「かっちゃん」は、ロシアのフィギュアスケート選手アリーナ・ザギトワさん(17)の愛犬「マサル」のきょうだい犬だ。これまで2度にわたり、ザギトワさんと対面している。

愛犬マサルのきょうだい「かっちゃん」と再会したザギトワさん=19年7月27日、丸善インテックアリーナ大阪(遠藤会長提供)

 昨年3月、ザギトワさんが写真共有アプリ「インスタグラム」で公開した1枚の写真が注目を集めた。日本庭園でうれしそうに抱いている犬はマサルではない。「マサルの妹、Katyan(かっちゃん)です とてもかわいく、とてもスマートな彼女に会えて、本当に、とても嬉しいです」とのメッセージが添えられている。

 写真を見たフォロワーから「いいね!」が相次ぎ、「かわいい♡マサルにそっくり♪」「仲良しツーショットですね!」などと千件以上のコメントが寄せられた。

 ザギトワさんに秋田犬を贈る際、秋田犬保存会(本部・大館市)は温厚で人懐っこい性格の子犬5匹の写真を本人に見せた。保存会の遠藤敬会長(51)=大阪府=は「ザギトワさんはぎりぎりまでマサルにするか別の1匹にするか迷っていました。それがかっちゃんです」と打ち明ける。

 遠藤さんは最終候補に残ったかっちゃんを一時的に大阪の自宅で育てた。「マサルは大勢の報道陣が囲む中でも堂々とした姿を披露できる社交的な性格。ザギトワさんの元へ行くべく生まれたような芸能犬です。一方、かっちゃんは甘えたがりで少しだけ小心者ですね」と話す。

遠藤会長の自宅で初対面したザギトワさんとかっちゃん=19年3月(遠藤会長提供)

 話題となったインスタグラムの写真は大阪の遠藤さんの自宅で撮影したものだ。

 昨年3月、アイスショー出演で来阪したザギトワさんと会った遠藤さんが「家にかっちゃんがおるよ」と伝えた。ザギトワさんはすぐに「会いに行きます!」と言い、その日のうちに母親と通訳の3人で遠藤さん宅を訪れた。

 かっちゃんと初対面を果たしたザギトワさんは「マサルにそっくり!」と喜び、抱っこしたり、近所を散歩したりしながら2時間ほど遊んでいたという。

 遠藤さんは「普通、よその犬は扱いづらいものだが、ザギトワさんは普段からマサルと接しているからか、扱いが完璧だった。しまいにはお座りまで覚えさせ、思わず『犬の調教師になれるよ』と伝えた」と笑う。

 その4カ月後の昨年7月、再びアイスショーで来阪したザギトワ選手はかっちゃんと再会した。このときは報道陣の前で仲の良い姿を見せていたという。

 かっちゃんは、赤毛の雌で正式な名前は「勝花(しょうか)」。2018年2月、大仙市大曲の濱田正巳さん(81)=保存会県南支部長=の犬舎で、濱田さんが飼う雌の花捷(はなしょう)と岩手県の男性が飼育する雄の太平の間に生まれた4匹のうちの1匹。きょうだいにはマサルのほか、秋田犬の里で活躍する「勝大(しょうだい)」がいる。

花捷のそばで眠る生後9日のかっちゃんやマサルたち(濱田さん提供)

 かっちゃんは昨年10月、「大館市の観光大使として活躍してほしい」と遠藤さんから大館市へ贈られ、約1年半ぶりに秋田県へ帰ってきた。現在はロシアのプーチン大統領に贈呈した秋田犬「ゆめ」の育ての親である大館市比内町の畠山正二さん(76)=保存会県北支部専務理事=に預けられている。

 秋田犬の里は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため臨時休館しており、観光客との交流はしばらくお預けだ。

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わんこがつなぐ世界と秋田

モフモフした毛並みに、つぶらな瞳、くるりと丸まった愛らしいしっぽ。たくましい身体を持ち、飼い主に忠実な性格でも知られる秋田犬は、今や世界中の人気者です。海外での飼育頭数は増え続け、本場の秋田では観光振興に生かそうという動きも活発化してきました。秋田魁新報は「秋田犬新聞」と題し、国内外のさまざまな情報を発信していきます。秋田犬を通して世界と秋田をつなぐ―。そんなメディアを目指していきます。

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