「秋田を応援したい」との思いから、大仙市の女性が秋田犬の着ぐるみに身を包んだナマハゲのキャラクター「なぐわん」を考案し、3種類のアイテムを商品化した。
考案したのはコンビニエンスストア店長の熊谷幸代さん(55)。現在、キーホルダーとハンカチ、ヘアゴムをJR大曲駅(大仙市)、道の駅美鄕(美郷町)、道の駅あきた港(秋田市)などで販売している。
熊谷さんは大阪府出身。約30年前に結婚を機に本県へ移り住み、自然や住民の温かさにほれ込んだ。「秋田には『なんでこれをアピールしないの?』と思うような“宝”がたくさんある。どうにかして秋田をPRしたいと思った」
「秋田を代表する二大巨頭」と考えたナマハゲと秋田犬を組み合わせたキャラクターを作ろうと思いつき、大阪在住でイラストが得意な妹らにデザインを依頼した。出来上がった約10パターンを知人の子どもたちに見てもらい、「ギリギリ怖くない」デザインを採用した。キャラの名前はナマハゲお決まりのセリフ「泣ぐ子はいねが」と、秋田犬の鳴き声から取った。
「なぐわんと共に、秋田を大好きになってもらいたい」と熊谷さん。今後は新商品の開発に加え、本物の秋田犬やナマハゲとのコラボを目指している。
なぐわんグッズの売り上げの一部は大館市の秋田犬保存会と、男鹿市のナマハゲの伝承活動に寄付される。