勝大とおもち、あと1カ月でお別れ 退任の協力隊員とともに県外へ

  • 2021-05-29
  • 2021-05-29
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 秋田県大館市の地域おこし協力隊が飼育している秋田犬「勝大(しょうだい)」と「おもち」の2匹が、任期満了の隊員2人と共に来月末で市を離れる。市は同26日にJR大館駅前の市観光交流施設「秋田犬の里」で卒業セレモニーを開く予定で、2匹は最後の愛嬌(あいきょう)を振りまきファンに別れを告げる。

 勝大は2018年2月15日生まれの赤毛の雄。フィギュアスケートのアリーナ・ザギトワさん(19)=ロシア=の愛犬マサルのきょうだい犬で、ザギトワさんが先日、大館市を訪れて対面したことで話題になったばかり。おもちは同じ年の6月1日に生まれた白毛の雌。

来月で活動を終える勝大(左)とおもち=大館市提供

 勝大は隊員の加藤瞳さん(24)=愛知県出身、おもちは原田櫻さん(23)=能代市出身=が育てている。秋田犬の里の展示室で過ごしたり、2匹との暮らしを会員制交流サイト(SNS)などで発信したりしたほか、市内外のイベントに参加して市をPRしてきた。

 加藤さんと原田さんは任期終了後、県外に転出する。市は、2匹が主人に忠実で離任する2人によく懐いていることから、引き続き飼育してもらうことにしている。来月の卒業セレモニーで2人と2匹を送り出す。

 秋田犬の里で2匹の成長を見守ってきた佐藤和浩館長は「多くの人に愛されてきたので、いなくなるのは寂しい。最後の日まで2匹の姿を楽しんでほしい」と話した。

 市は2人と2匹の後任は置かない。秋田犬の卒業は、19年8月に当時の隊員2人と共に活動を終えた「あこ」と「飛鳥」以来。

 2匹の展示日の問い合わせは秋田犬の里TEL0186・59・4649

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モフモフした毛並みに、つぶらな瞳、くるりと丸まった愛らしいしっぽ。たくましい身体を持ち、飼い主に忠実な性格でも知られる秋田犬は、今や世界中の人気者です。海外での飼育頭数は増え続け、本場の秋田では観光振興に生かそうという動きも活発化してきました。秋田魁新報は「秋田犬新聞」と題し、国内外のさまざまな情報を発信していきます。秋田犬を通して世界と秋田をつなぐ―。そんなメディアを目指していきます。

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