秋田県潟上市の消しゴムはんこ作家・米屋智子さん(41)が手がける「秋田犬はんこ」は、図柄の秋田犬の柔らかな表情や、もふもふ感が特徴。秋田の土産品としても人気を集めている。
秋田犬はんこは、立ち姿の大(1100円)、りんとした表情の小(770円)、垂れ耳の子犬や肉球などの4個セット(1650円)がある。インターネット通販「BASE(ベイス)」や道の駅あきた港(秋田市)、鳥海山木のおもちゃ館(由利本荘市)などで販売している。
米屋さんは10年ほど前に消しゴムはんこ作りを開始。秋田の魅力をはんこで表現してみたいと、男鹿のナマハゲや秋田弁をモチーフにした図柄で作るようになり、秋田犬はんこもその流れで誕生した。
図柄の参考にしたのは、大館市のNPO法人で以前に飼われていた秋田犬。優しい表情に魅了された。誰が見ても秋田犬だと分かるよう、体のボリューム感を意識して改良を重ねた。
お勧めの使い方は、紙にはんこをランダムに押して、ブックカバーや包装紙に仕立てる方法。顔のはんこを押して本のしおりを作ると、ページに挟んだ時に表情がひょっこり見えて癒やされるという。
米屋さんは「かすれやにじみといった味わいが出るのが手押しならでは。渡す相手を思いながら、はんこを押すという一手間を楽しんでほしい」と話す。