長毛秋田犬とピアノ演奏楽しむ 北秋田市森のテラス

 ピアノ演奏を楽しみながら、一般的な秋田犬よりも毛の長い「長毛秋田犬」との交流を楽しむイベントが25日、北秋田市桂瀬のオープンガーデン「森のテラス」で開かれた。県内外から集まった秋田犬ファンや飼い主ら約40人が開放的な雰囲気の中、犬と共に多彩な音楽に触れた。

 森のテラス内の建物に設置されたグランドピアノの音色が響く中、飼い主が近くに止めた車内で犬と一緒にくつろいだり、周囲を散歩したりしながら旋律に耳を傾けた。

小次郎にスマホを向ける来場者

 演奏を担当したのは大阪市在住の心理ピアニスト・ナカイマサシさん(39)。軽妙なトークを交え、クラシックからアニメ音楽まで多彩な曲目を奏でた。イベント主催者が飼う長毛秋田犬をイメージして力強くアレンジしたショパンの「子犬のワルツ」や、会場の雰囲気に合わせた即興曲も披露した。

 主催したのは大阪府泉大津市の自営業河野海(つよし)さん(43)と大仙市の自営業相馬ゆかりさん。ともに3歳の長毛秋田犬、小次郎とわび助のオーナー。イベントを河野さんが本県に移住して長毛秋田犬の魅力を広める構想の足掛かりに位置付ける。

長毛秋田犬の小次郎

 演奏の合間には、来場者が小次郎やわび助ら集まった秋田犬と交流。小次郎の堂々とした姿をスマートフォンで撮影したほか、餌やりや散歩など飼育に関する情報を交換した。

 大阪府河内長野市から秋田犬6頭を連れて訪れた自営業松田将英さん(56)は「ピアノ演奏を聴く機会はなかなかないが、犬と一緒に楽しめると聞いて訪れた。すてきな演奏だった」と話した。

 長毛秋田犬は、秋田犬保存会が示す秋田犬標準から外れるが、見た目のかわいらしさから好む飼い主もいる。

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わんこがつなぐ世界と秋田

モフモフした毛並みに、つぶらな瞳、くるりと丸まった愛らしいしっぽ。たくましい身体を持ち、飼い主に忠実な性格でも知られる秋田犬は、今や世界中の人気者です。海外での飼育頭数は増え続け、本場の秋田では観光振興に生かそうという動きも活発化してきました。秋田魁新報は「秋田犬新聞」と題し、国内外のさまざまな情報を発信していきます。秋田犬を通して世界と秋田をつなぐ―。そんなメディアを目指していきます。

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