漫画「銀牙伝説WEED(ウィード)」に登場する勇ましい犬たちが描かれたトラック=写真=が話題になっている。秋田県湯沢市の羽後運輸(大山信太郎社長)が3台所有し、県南から関東方面への青果物輸送などで活躍している。
「銀牙伝説」は、大ヒット作「銀牙―流れ星 銀―」の続編で、秋田犬の父親・銀から犬の集団「奥羽軍」の総大将の座を引き継いだウィードが主人公。作者の高橋よしひろさん(東成瀬村出身)が、大山社長(57)の妻・寿恵さん(51)の叔父であることが縁で、トラックのデザインを申し出た。
3台の絵柄はそれぞれ異なり、背景には鳥海山の夕焼け、雪山、緑の森林が描かれている。「奥羽軍」にちなみ「我ら奥羽特急便!」の文字も躍る。
関東へ荷物を運ぶドライバーたちは道中、子どもたちから手を振ってもらったり、写真を撮るファンに出会ったりしているという。こうした注目度の高さに、大山社長は「ドライバー不足が深刻な運輸業界のPRになればうれしい」と期待を寄せている。