「ここ(秋田)でマサルが生まれたと思うと、訪れることができて大変うれしい」―。23日に秋田県大館市を訪れた2018年平昌五輪女子フィギュアスケート金メダリストのアリーナ・ザギトワさん(19)=ロシア=は、五輪後に秋田犬保存会(大館市)からマサルを贈られて以来、本県訪問を望んでいた。秋田犬の里ではマサルのきょうだい「勝大(しょうだい)」との対面を果たし、感激した様子だった。
ザギトワさんは特別出演する「ハチとパルマの物語」の中で、秋田犬の里のオープニングセレモニーのシーンにビデオメッセージを寄せ「いつか訪れたい」と話している。実際に足を運んだ秋田犬の里では「皆さんのおかげで訪れることができました」と周囲に感謝した。
来日にマサルは同行していないが、同じ日に生まれた雄の勝大とガラス越しに対面。展示室内の勝大に手招きをしたり手を振ったりすると、勝大も次第に懐いたようにザギトワさんに近寄った。ザギトワさんは自らスマートフォンで勝大を撮影した。
楽しみにしていたという勝大との対面に「とてもうれしかったです。マサルにそっくりですけど、強そうで、なかなか毛もきれい。ちょっといたずらっぽく、楽しいワンちゃんですね」と喜んだ。
マサルの近況については、一緒に飼っている他種犬とも仲良くしていると報告。生後2カ月半までマサルを育てた秋田犬保存会県南支部長の濱田正巳さん(82)=大仙市=に向けたメッセージとして「マサルを育てていただいてありがとうございます。非常に優しく、賢い犬になりました。濱田さんのおかげだと思います」と語った。