能代市のたけくま動物病院の武隈勝朗院長(66)に、秋田犬が夏を乗り切るための注意点を聞いた。
これからの時季、最も気を付けなければならないのが熱中症。大型犬や毛が長い犬ほどなりやすく、秋田犬はどちらにも当てはまる。
特に危ないのがアスファルトの照り返し。散歩は日中を避け、早朝や日が暮れてからにしてほしい。シャンプー後にドライヤーの熱風を当てるのも良くない。冷風を使ってほしい。
室内で飼うなら、冷房は25度以下、湿度50~60%に。犬にとっては20度前後が快適だが、それでは人間にとっては冷やし過ぎ。上手に調整を。
息苦しそうだったり、よだれが多かったりするなど熱中症が疑われる場合は、まず体温を確認してほしい。40度以下であれば、風通しの良い場所や冷房の効いた部屋に移し、水分をよく与える。41度以上なら、水道水をかけて全身をぬらし、扇風機で体に風を当てるなどして急いで冷やしてほしい。
熱中症になってから60分以内に応急処置を取れば回復が期待できるが、2時間以上経過すると命を落としかねない。応急処置を終えたら速やかに受診してほしい。