地域おこし協力隊員になったCA、大館で秋田犬の魅力にはまる

  • 2021-08-11
  • 2021-08-11
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 地域おこし協力隊員として秋田県大館市に出向中のANAグループ客室乗務員(CA)の2人が、SNSで秋田犬の魅力を積極的に発信している。今月28日には、市内の秋田犬にまつわるスポットを巡るオンラインツアーで案内役を務める。2人は「秋田犬や大館の魅力を全国の人々に知ってもらいたい」と意気込んでいる。

SNSで大館市や秋田犬の情報を積極的に発信している田鍋さん(右)と松尾さん。中央は大館市の観光交流施設「秋田犬の里」の看板犬「誉」

 秋田犬の情報を発信しているのは、北秋田市出身の松尾樹(みき)さん(25)と福岡市出身の田鍋栞さん(28)。

大館市内にあるブリーダー宅の前で秋田犬の子犬を笑顔で抱く松尾さん(田鍋さん撮影)

 松尾さんは大館国際情報学院高校に在校中、JR大館駅で秋田犬が観光客を出迎える姿をよく見掛けたという。大学進学で上京し、渋谷駅前に忠犬ハチ公の銅像があり、「ハチ公口」という出入り口まであることを知った。

 「それまで当たり前の存在だと思っていた秋田犬が、そんなにすごいものなのかと驚かされた」

 協力隊着任後は秋田犬がより身近な存在となり、「触れ合うほどにその愛らしさ、かわいらしさに引かれ続けている」と目を輝かせる。

大館市のブリーダー宅の前で秋田犬を抱く田鍋さん(松尾さん撮影

 一方、田鍋さんは、2009年に公開されたリチャード・ギア主演の映画「HACHI 約束の犬」で秋田犬を知ったという。

 「主人以外には関心を示さないクールな犬だと思っていたが、実際に触れ合ってみると、私に飛びついてきてくれるなど人懐っこい犬もたくさんいた。特に子犬たちは、世の中にこんなにかわいいものがいるのかと思うくらいかわいい」

 2人は大館に赴任して間もなく「大館地域おこし協力隊 観光チーム」の名でインスタグラムにアカウントを開設。市内で生まれた秋田犬の子犬たちが成長する姿を追ったり、ジュンサイ収穫やきりたんぽ作りに挑戦したりして、大館に関するさまざまな情報を発信している。6月にはツイッター、7月にはユーチューブも始めた。

 秋田犬の情報発信について、松尾さんは「大館の魅力を伝える上で最も重要なものの一つ」、田鍋さんは「フィギュアスケートのザギトワさんやプーチン大統領に秋田犬が贈られたように、世界の人々とつながることができる」と語る。

 SNSには「いつも楽しみにしている」「秋田犬がかわいい」といったコメントが寄せられている。松尾さんは「温かいリアクションを数多くいただいており、励みになっている」、田鍋さんは「情報発信を続けるうちに、さまざまな人とのつながりがどんどん広がっている」と手応えを感じている。

 「せっかく忠犬ハチ公で東京都渋谷区と大館市のつながりがあるので、今後はさまざまな事業で大館と渋谷がつながっていけるよう、私たちも協力してきたい」と松尾さん。

 田鍋さんは「私たちのSNSをきっかけに大館に遊びに来たいと思ってもらえる人がいれば、ぜひメッセージを送ってほしい。市内の見どころやおいしい食べ物など、観光プランを伝えたい」と話している。

秋田犬スポットを巡った気分味わって 28日オンラインツアー

 今月28日に開催する「MOFU MOFU 秋田犬のふるさと大館ワン!だふるツアー」は、ウェブ会議システム「ZOOM(ズーム)」を利用し、「秋田犬の里」や東京・渋谷駅前のハチ公広場から移設された鉄道車両「青ガエル」を訪れている気分をオンラインで味わってもらおうというイベントだ。

 東京のオンラインツアー企画業者「Torch(トーチ)」の担当者が、松尾さんと田鍋さんのインスタグラムを目にしたことをきっかけに実現した。Torchが主催し、大館市と地域連携DMO「秋田犬ツーリズム」が協力する。

 松尾さんと田鍋さんは、秋田犬や大館の魅力を紹介するほか、市内の一般家庭で生まれた秋田犬のかわいらしい姿を披露する。

 午前10時にスタート、約1時間の予定。参加無料だが、事前に申し込みが必要。イベント中の入退室は自由。参加者には後日、ツアーで巡ったスポットや秋田犬の写真を贈る。田鍋さんは「秋田犬の飼い主の方に質問する時間も設ける。秋田犬を飼いたいと思いる人の役に立つイベントにしたい」と話している。

 申し込みは「Torch」が運営するオンライン旅行サイト「Travel At Home」から。https://media.travel-at-home.com/?p=4283

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わんこがつなぐ世界と秋田

モフモフした毛並みに、つぶらな瞳、くるりと丸まった愛らしいしっぽ。たくましい身体を持ち、飼い主に忠実な性格でも知られる秋田犬は、今や世界中の人気者です。海外での飼育頭数は増え続け、本場の秋田では観光振興に生かそうという動きも活発化してきました。秋田魁新報は「秋田犬新聞」と題し、国内外のさまざまな情報を発信していきます。秋田犬を通して世界と秋田をつなぐ―。そんなメディアを目指していきます。

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