秋田ケーブルテレビ(末廣健二社長、秋田市、CNA)は1日、東京・渋谷の大規模複合施設「渋谷スクランブルスクエア」14階に、秋田犬をテーマにしたグッズや土産物のショップ「ハチふる」をオープンした。県内企業と連携した限定商品などが並び、売り上げの一部は秋田犬の保護のために寄付する。
店は地上230メートルの眺望を誇る有料展望施設「渋谷スカイ」の受付フロアにある。店の入口では、秋田公立美術大の藤浩志教授が秋田杉の集成材を使って制作した忠犬ハチ公像がお出迎え。100インチの大型ビジョンで、像の制作過程や秋田犬の飼育映像を上映している。
秋田杉や曲げわっぱをモチーフにした棚には、秋田犬のぬいぐるみや渋谷区観光協会公認の焼き菓子「HACHEESE(ハチーズ)」シリーズがずらり。店のロゴをあしらった曲げわっぱ、川連漆器といった伝統工芸品、金萬(秋田市)、山のはちみつ屋(仙北市)、羽後麦酒(羽後町)など県内企業と協力したオリジナル商品を販売。CNAが社内で飼う秋田犬「だいすけ」がモデルの「たれみみだいちゃん」グッズも並ぶ。
売り上げの一部は秋田犬の保存・保護を目的とした活動「ONE FOR AKITA プロジェクト」に寄付。店内の棚は可動式でスペースが作れるため、来年以降に県内への移住・観光を促すイベントを企画する予定。
同社の担当者は「商品の原材料や製造は本県産にこだわった。ハチ公を通じて縁の深い渋谷から東京と秋田をつなぎ、地方創生に貢献する拠点にしたい」と話している。
開店は午前10時~午後9時。年中無休。