秋田県大館市など4市町村でつくる地域連携DMO(観光地域づくり法人)秋田犬ツーリズムは、小坂町のワイン醸造所「小坂七滝ワイナリー」を運営する第三セクター・小坂まちづくり会社と連携し「秋田犬ワイン」の販売を始めた。赤、白、ロゼの3種類。5日から小坂鉱山事務所の直売店「明治百年堂」などに並ぶ。
土産品として手に取ってもらえるよう、国内外で人気の高い秋田犬のシルエットをラベルにデザイン。新型コロナウイルス収束後の旅行需要の回復を見込み、昨年4月から商品化を計画してきた。インバウンド(訪日外国人客)を意識し、正面ラベルの日本語は少なくした。
原料はワイナリー近くの鴇(ときと)地区で栽培されたブドウで、赤とロゼにはヤマブドウ交配種のワイングランド、白にはナイアガラを使用。赤と白は1100本、ロゼは300本の限定生産。いずれも720ミリリットル入りで赤2200円、白1650円、ロゼ1980円。
小坂鉱山事務所で4日に開かれた発表会で、秋田犬ツーリズムの中田直文会長は「秋田犬というキラーコンテンツで、稼ぐ力の一つにしたい。インバウンドの回復に備え力をためておきたい」とあいさつ。まちづくり会社の森浩美社長は「ワインを活用した地域連携で、ブランドイメージが向上することを期待する」と語った。
明治百年堂のほか、県北地区の酒販店、小坂七滝ワイナリーのオンラインショップ、秋田犬ツーリズムの通販サイト「こだわりAKITAセレクトショップ」で購入可能。