来年のハチ公生誕100年に向けたプロジェクトが8日から始動し、秋田県大館市や東京都渋谷区などでつくる事業実行委員会が公式ロゴを発表した。ロゴは「100」と「ハチ公のシルエット」を組み合わせたデザイン。併せて公式サイト、LINE(ライン)アカウント「はちくん」、ツイッターアカウント「HACHI100」を開設し、情報発信を始めた。
実行委は同日、「ハチ公生誕100年事業キックオフイベント」と題し、大館市役所で事業概要を発表。福原淳嗣市長は「単なる大館と渋谷のイベント事業にするのではなく、都市と地方の交流モデルになるような事業にしたい」と述べた。
公式ロゴのデザインは、渋谷を中心に活動しているデザイナー大橋祥さんが担当。以前には、渋谷駅前のハチ公前広場から市観光交流施設・秋田犬の里に移設された鉄道車両「青ガエル」のラッピングを手がけた。公式ロゴは実行委事務局の市観光課に申請すれば、商品パッケージやイベントの冠などに無料で使用できる。
公式サイトでは各種イベント情報を発信する。10月からはグッズ販売のページも公開する予定。現在、オリジナルグッズとしてTシャツやペン、バッグなど8種類を製作中。ラインのはちくんではスタンプカードやクーポンの発行なども計画している。
大館市と渋谷区は今年5月、ハチ公が取り持つ縁で交流促進協定を締結。ハチ公生誕100年に合わせ、来年11月に大館、渋谷それぞれでイベントを開催する。生誕99年の今年11月にも、それぞれでプレイベントを行う。
長谷部健・渋谷区長はキックオフイベントにビデオレターを送り、「ハチ公生誕100年を、渋谷と大館の絆を強くする機会としたい」と話した。
キックオフイベントは「ハチ」にちなんで8月8日に実施。開始時間は生誕100年も絡めて「午前10時08分」に設定した。実行委は「個人や企業、地域を限定せず、みんなでプロジェクトを楽しもう」と呼びかけている。