秋田県は21日、秋田犬をテーマとした自動車の図柄入りナンバープレートのデザインを「秋田犬の親子が並んで歩く姿」に決めたと発表した。四つの候補案の中から県民に気に入ったデザインを選んでもらうアンケートの結果を踏まえ、県や観光団体などでつくる審査会が選んだ。決定した図柄は国に申請し、来年10月の交付に向けた準備を進める。
デザインは赤毛の秋田犬の親子が青空の下、並んで歩く様子を捉えた構図。雪を模した犬の足跡を白色で背景の一部に描いている。県によると、取り付けにかかる経費は8千~9千円程度となる見込み。
10月中旬に実施したアンケートでは回答のあった3420票のうち、最多の1537票を獲得。「犬の足跡がアクセントになっていてかわいい」「愛くるしい」といった点が評価されたという。
2位の得票だった「白毛の秋田犬のアップ」を描いたデザインには520票差をつけた。3位のデザインは「赤毛と虎毛の2匹が立つ姿」、4位は「2匹の子犬がはしゃぐ姿」だった。
佐竹敬久知事は21日の記者会見でデザインをお披露目し、「自治体の公用車や県外に行く機会のある商用車などにも付けてもらい、秋田をPRしてほしい。私も付けたい」と話した。
デザインのテーマは5、6月に実施した県民アンケートで秋田犬に決定。8、9月に県内3市で開いたワークショップで県民から出された意見を基に県から委託を受けたノリット・ジャポン(秋田市)が四つの候補案を作成した。
国土交通省自動車情報課によると、9月末現在、全国58地域で図柄入りナンバープレートを導入しており、平均普及率は1・16%。