「モンゴルの人は秋田犬を好きになると思う」、バッチジャルガル駐日大使が大館初訪問

  • 2020-12-08
  • 2020-12-08
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 モンゴルのダンバダルジャー・バッチジャルガル駐日大使が7日、秋田県大館市の秋田犬関連施設を訪れた。大使によると、日本との交流を促進する上で秋田犬に関心があり、秋田犬への理解を深めるために視察したという。

 バッチジャルガル大使の来県は初めて。福原淳嗣市長とも面会した。県から2012年にロシアに贈られた秋田犬の「ゆめ」がプーチン大統領に飼われていることにならい、モンゴルでも要人が秋田犬を飼育できないか模索しているという。

秋田犬と触れ合うバッチジャルガル大使=大館市の秋田犬の里

 この日は、「秋田犬の里」や秋田犬会館に足を運び、秋田犬を見たり、秋田犬と海外の関わりについて説明を受けたりした。視察を終え、「秋田犬は茶色(赤毛)だけだと思っていたが、黒(虎毛)や白もあると知った。思ったより大きくたくましく、モンゴルの人たちは好きになるだろう」と語った。

 モンゴルでは、大相撲・元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏が、大館市に本部がある秋田犬保存会から2018年に贈られた「マサオ」と翌年贈られた「さくら」を飼育している。2匹の間には今年、子犬が誕生している。

 外務省の公式サイトによると、モンゴルの外交方針は、隣国の中国、ロシアとバランスの取れた外交関係を展開しながらも両国に過度に依存せず、「第三の隣国」との関係を発展させることを基本にしているという。中でも、1972年に外交関係を樹立した日本との関係を重視し、さまざまなレベルでの交流を通じて、2国間関係を強化している。

 2018年には両国首相が「『戦略的パートナーシップ』のさらなる強化に関する共同声明」を発表している。

 バッチジャルガル大使は8日、秋田市の市民俗芸能伝承館「ねぶり流し館」などを訪れ、穂積志秋田市長、佐竹敬久知事と面会する予定。

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モフモフした毛並みに、つぶらな瞳、くるりと丸まった愛らしいしっぽ。たくましい身体を持ち、飼い主に忠実な性格でも知られる秋田犬は、今や世界中の人気者です。海外での飼育頭数は増え続け、本場の秋田では観光振興に生かそうという動きも活発化してきました。秋田魁新報は「秋田犬新聞」と題し、国内外のさまざまな情報を発信していきます。秋田犬を通して世界と秋田をつなぐ―。そんなメディアを目指していきます。

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