看板犬・想空(そら)勤務初日は少し緊張 大館市「秋田犬の里」

  • 2024-10-06
  • 2024-10-06
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セレモニーで来館者の前に姿を見せた想空

 秋田県大館市が新たな「看板犬」として4月から飼育している秋田犬「想空(そら)」が5日、市観光交流施設・秋田犬の里で展示デビューした。今後は月2、3回のペースで展示室にお目見えするほか、各種イベントにも登場し、大館市や秋田犬をPRする。

 想空は2月4日生まれの白毛の雄。体長約72センチ、体重約32キロ。名前は公募で県内外から寄せられた654件から決まった。施設で飼育を担当する谷地優季さん(24)が多様な環境に慣れるトレーニングを重ねている。好奇心が旺盛な一方、慎重な面もあり、優しい性格だという。

 想空の「勤務初日」となったこの日は、館内でセレモニーを開催。谷地さんと一緒に登場した想空は、来館者約20人を前に少し緊張した様子を見せながら、谷地さんが差し出した手に前足を出したり、寝そべったりしていた。

 来館者は「かわいい」「おとなしい子だね」などと言いながら、想空のデビュー姿を写真に収めた。会場では想空の成長を紹介するコーナーや缶バッジがもらえるクイズコーナーも設けられた。

飼育担当者が差し出した手に前足を乗せ、かわいらしい姿も見せた

 ソフトテニスの東北大会に出場するため大館市を訪れ、母親と来館した宮城県名取市の小学5年生、山家(やんべ)明莉さんは「もふもふでかわいい。秋田犬が大好きなので、デビューに立ち会えてうれしい」と話した。

館内には想空のクイズコーナーなども設けられた

 開館は午前9時~午後5時。入場無料。ガラス越しに秋田犬を見ることができる展示室は午前9時半~午後4時45分で、月曜は休み。

 想空は秋田犬の里そばにあるJR大館駅の「観光駅長」にも就く予定。JR秋田支社が10日に委嘱状を交付する。任期は来年9月末まで。臨時列車の出迎えなどを担う。

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モフモフした毛並みに、つぶらな瞳、くるりと丸まった愛らしいしっぽ。たくましい身体を持ち、飼い主に忠実な性格でも知られる秋田犬は、今や世界中の人気者です。海外での飼育頭数は増え続け、本場の秋田では観光振興に生かそうという動きも活発化してきました。秋田魁新報は「秋田犬新聞」と題し、国内外のさまざまな情報を発信していきます。秋田犬を通して世界と秋田をつなぐ―。そんなメディアを目指していきます。

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