秋田県能代市の秋田犬専門犬舎「能代幸寿荘」で、6~8月に生まれた子犬たちがすくすくと元気に育っています。9月上旬、今しか見られないサイズの〝もふもふ〟たちの朝ご飯タイムに潜入してきました。おいしそうに全力で食べる姿に頬が緩みっぱなしです。5回続きの①。(取材・藤岡真希)
午前7時すぎ、能代幸寿荘に到着。記者が犬舎に近づくと、成犬がほえる声「ワン!ワン!」に交じって、「キャン!キャン!」という子犬たちの声が聞こえてきます。本瀬純一代表(59)によると、今年の出産は7~8月がピーク。現在約20匹の子犬たちが犬舎で引取先を待ちながら暮らしています。
最初に出迎えてくれた6月生まれの2匹。警戒心からか最初の数分はほえていましたが、徐々に落ち着いた様子。柵をよじ登って両手を上げて〝歓迎〟のポーズをしてくれたり、ケージ内の置物を持ってきてくれたりと大サービスの振る舞いを見せてくれました。
この日は半袖だと少し肌寒いかなという気温でした。それでも秋田犬にとってはまだ暑いようで、犬舎では大型の扇風機4台が稼働。子犬たちもケージ越しに扇風機に近づき、柔らかな毛をほわほわと揺らしながら涼んでいました。他にも犬舎周りを黒い遮光ネットで覆うなどの暑さ対策を講じていました。本瀬代表は「今年は特に暑くて大変な出産だった。遮光ネットなんて何枚買ったことか…」と苦笑い。
記者が犬たちに一通りあいさつを済ませた7時半ごろ、朝ご飯の時間が始まりました。本瀬代表が順番に犬たちにドッグフードを与えていきます。犬たちは自分の順番を分かっているようで、騒ぎ立てずじっとその時を待っていました。
こちらは、7月下旬、1日違いで生まれた1匹と3匹。犬舎に差し込んだ光が体毛に当たると、もふもふ感が際立ちます。
1匹は母親に見守られながら安心した顔でもぐもぐ。3匹たちはおしくらまんじゅうをしながら、仲良くもぐもぐ。食事リポート風なのか、時折カメラにおいしそうな顔を見せてくれます。つられて記者も笑顔になりました。いっぱい食べて大きくなってね!
能代幸寿荘では、秋田犬との触れ合いや、散歩体験を随時実施しています。問い合わせは能代幸寿荘・本瀬代表☎090・2020・1486。※新型コロナウイルスの感染拡大を受け、参加者の居住地や能代幸寿荘までの経由地によっては、受け入れが難しい場合があります
潜入!もふもふたちの朝ご飯シリーズ