イモトアヤコさんに抱っこされた「五元」 自然に囲まれ伸び伸び【動画】

  • 2022-06-16
  • 2022-06-16
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 昨年5月にABS秋田放送など日本テレビ系で放送された「世界の果てまでイッテQ!」で、本県を訪れたタレントのイモトアヤコさんが秋田犬の子犬を抱っこするシーンがあった。番組収録終了後、子犬はイモトさんにちなみ「五元(いもと)」と名付けられ、現在は三種町の夫婦と一緒に元気に暮らしている。

 五元(雄、1歳)を飼っているのは金子良伸さん(62)、桂子さん(60)夫婦=コンビニエンスストア経営、三種町大口。朝は良伸さん、夕方は桂子さんが散歩に連れて行くのが日課だ。

自宅近くの水田地帯を散歩する五元

 五元は野鳥など動く生き物に興味津々。カエルに気を取られて側溝に落ち、抜け出せなくなったこともある。むだ吠えすることはほとんどなく、散歩中に出くわす人や犬に対してもフレンドリー。登下校中の児童が「いもとー」と声を掛けたり、触らせてほしいと駆け寄ったりすることも。ただ、お気に入りの場所を見つけると、そこから動かなくなるなど、マイペースな行動で夫婦を困らせることもたまにある。

くるんと巻いたしっぽが自慢の五元

 五元の名付け親は、イモトさんがロケに訪れた能代市の秋田犬専門犬舎「能代幸寿荘」を経営する本瀬純一さん(59)。番組出演の記念に「いもと」と読め、雄犬らしい字面の名前を考えたという。「人懐っこくて性格の良い犬。触れ合い体験に来るお客さんにも人気だった。このまま自分で飼い続けてもいいと思うくらい、気に入っていた」と話す。

五元を抱っこするイモトアヤコさん=能代市の能代幸寿荘(写真提供:日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」)

 金子さん夫婦にとって、秋田犬を飼うのは長年の夢だった。3人いる子どもは既に独立。新型コロナウイルスの影響で趣味の旅行に出掛けるのも難しく、昨年春に飼うことを決意した。

 大型連休明けに能代幸寿荘に足を運んだ際、譲り受けることが可能だったのは生後4カ月の五元だけだった。桂子さんは「生後2カ月ぐらいの犬を飼いたい」と考えていたが、良伸さんは五元にべたぼれ。「帰ろうとしたときに私の足元にすがってきた。その瞬間、心を打ち抜かれた」と振り返る。

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 良伸さんの熱い思いに桂子さんも動かされ、2人は五元を迎え入れることを決めた。

 五元と暮らし始める前、夫婦は乗用車で移動することが多く、近所を歩くことは少なかったという。毎日のように五元と散歩に出掛けるようになり、地域の自然の豊かさを実感している。ツイッターに散歩の一場面を投稿すると「素敵なところですね」といったコメントが寄せられることもある。

 「こんなにいい場所なのに、車で移動しているときには何も感じていなかった」と桂子さん。良伸さんは「五元と散歩することで、季節の移り変わりを肌で感じるようになった。一緒に月が地平線から上るところを見に行ったこともある」と話す。

五元と金子さん夫婦

 五元を迎えてから、夫婦の会話も増えた。「周りの人々を明るくしてくれる犬。コロナ禍で気持ちが沈みがちだったが、五元がいれば、ステイホームも全く苦にならない。むしろずっと家で一緒にいたいくらい」と良伸さんは笑顔を見せた。

イモトアヤコさん「立派になりましたね」

 イモトアヤコさんの話 あの時は小さい犬だったんですけど、立派になりましたね。秋田犬というのは本当に力が強く、これから大きくなるにつれて散歩とか大変だと思うので、体力つけて頑張ってください。また機会があれば五元を見に行きたいです。

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わんこがつなぐ世界と秋田

モフモフした毛並みに、つぶらな瞳、くるりと丸まった愛らしいしっぽ。たくましい身体を持ち、飼い主に忠実な性格でも知られる秋田犬は、今や世界中の人気者です。海外での飼育頭数は増え続け、本場の秋田では観光振興に生かそうという動きも活発化してきました。秋田魁新報は「秋田犬新聞」と題し、国内外のさまざまな情報を発信していきます。秋田犬を通して世界と秋田をつなぐ―。そんなメディアを目指していきます。

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